先取り教育というのは、当ブログでは学校の授業より先の勉強をしていくこと、という意味で用いています。
実は、私も自身の子供に先取り教育をさせています。なのでした方が良いと思っている立場なのですが、デメリットなこともあるかなぁとも思っています。
今回は先取り教育のメリットとデメリットを説明していきます。また、先取り教育のポイントについても私の考えを書いていきます。
先取り教育のメリット
勉強をするということで、メリットはいくつか存在します。中でも私が思う大きなメリットについて説明していきます。
①子供との時間が必ず作れること
塾に入れてしまったりすると当てはまりませんが、小さい子の勉強はまず親が教えてあげると思います。ですので、親子の時間が取れるようになります。それだけでも良いと思います。
外で一緒に遊ぶことももちろん大切です。そこに、勉強も一緒にできればさらに一緒に過ごす時間が増えます。子供にばかり時間を使っていられないという方もいるとは思います。ですが、自分の大切な子供には変わりないはずですので、少しでも一緒にいてあげれたらと思います。
②子供の苦手な所がわかり、その対処がしやすい
家庭であらかじめ勉強することによって、親が子供の苦手なところが把握できます。苦手なことや嫌いなことが分かっておくだけでも、授業での遅れを防ぐことができます。
苦手なことがあると勉強嫌いになりやすいので、授業で初めてやるより、予習を出来ていると理解しやすくなるのです。
③授業で積極性が出る
これは子供の性格にもよるかもしれませんが、授業でやっていることがすんなり理解できると楽しいと感じるはずです。手をあげたり、答えたくてウズウズしてくると思います。
気を付けなくてはならないのは、自慢してしまうことです。お子さんとよく話をして友達との付き合い方も一緒に考えてみる良い機会です。
④成績が良くなる可能性が上がる
ここでいう成績とは、テストの点数だけでなく、上記した積極性も含めた内申点のようなことです。
先取り教育をしたからと言って必ず点数が上がるというわけではないですが、授業での積極性の向上はかなり良いのです。授業中に一度も手を挙げることのない子と、頻繁に発言する子がテストで同じ点数だった場合、どちらの印象が良いかは明らかですよね。
⑤教育課程以外の勉強を早くから始めることができる
現在の教育課程を否定するわけではありません。しかし、良い大学を出て大企業に就職をするのが正解な時代ではなくなりつつあり、色々な可能性を考えていかないといけません。
学校では教えてもらえないお金の勉強や税金の勉強。IT技術を用いた職業についての勉強。サラリーマン以外の働き方の勉強。このようなことは学校では教えてもらえないので、自分で本を読んだり、ネットで調べたりする必要があります。
ただ本を読むだけでも漢字がある程度読めなくてはなりません。算数だってある程度勉強しないと理解できない話も多いです。ITの勉強をするにしても、キーボード入力ではローマ字を覚えないといけません。
子供の可能性を増やしていくためにも、先取り教育をすることで色々なことを経験して勉強していけることがメリットだと思います。
先取り教育のデメリット
先取り教育にはメリットばかりではなく、デメリットもあると思います。そのなかでも、可能性が高く、気を付けないといけないと私が思うことについて説明していきます。
①親が大変
そう。先取り教育を行うのは親であるため、親の負担が大きくなります。自分の子供のことだからと割り切れる方もいると思いますが、すべての親ができるとは思っていません。また、小さい子の勉強を教えるのはとても難しいのです。ネットで勉強したり、本屋で調べたり(立ち読みも良いですがなるべく買ってくださいね汗)親がまず把握する必要があります。
私も本屋で調べたりして教育課程を把握しながら教えています。本業もあり、生活もあるのでかなり大変です。素人が教えるので仕方ないとは思いますので、親の負担は大きいです。
②学校の授業が退屈と感じてしまう可能性がある
メリットのところでは、先取り教育で積極性がでる、という話をしました。しかし、子供の性格によっては、もう分かっていることをもう一度やることが億劫だと感じてしまう子もいるのではないでしょうか。予習と復習が大切だと大人は理解できます。しかし、初めて学校に通う子供にとってはそれがめんどくさいことだと思ってしまう可能性があります。
このことに関しては、上手く導いてあげるのが良いと思います。
「ママとやったお勉強、先生はどんなふうに話してたか教えてね」
「パパが教えたところ、間違ってないか学校でチェックしておいてくれ」
言葉はなんでも良いと思いますが、授業で話を聞けるようにフォローしてあげることが大切です。
③先取り教育をしていることを否定される
私は何度も、先取り教育について否定されてきました。
「学校より先に進めて意味があるのか」
「勉強が全てではない」
「子供がかわいそう」
最初のころは必死に説得をしようと熱弁しました。しかし、価値観が違う相手に何を言っても通じないです。逆に、あちらの価値観を私が本当に理解していないため、口論とまでいかないまでも熱い話になってしまうのです。つまり、説得する必要なんてなかったのです。
ですので一番良いのは、先取り教育をしていることを話さないことが良いです。相談相手が欲しいなら、 先取り教育をしていると公言している人に相談したり、SNSを利用するも良いと思います。
先取り教育のコツ
教師でもない親が子供に勉強を教えることは簡単なことではありません。難しいですし、負担もかなり大きいです。ですが、学校の授業のペースはそこまで早くはないです。余裕もってゆっくりやっていけると思います。それでは説明していきます。
①先取り教育をする科目の教育課程を把握しておくこと
一年間どんなことを勉強するのか、どんな順番でやっていくのかしっかりと分かったうえで教えることが大切です。ネットでフリーの計算ドリルなどを適当にやってしまうと、いきなりわからなくなってしまうことがあります。親にしてみたら簡単な計算でも、子供は初めてやる計算です。しっかりと順番を把握してやりましょう。
②暗記しないといけないことは、一緒に行う
九九を例に挙げます。初めての掛け算です。
「この表を10回読んで、覚えといてね」
これは最悪です。まずはスラスラ読めるように一緒に何度も式を読みます。暗記に入るまで1週間かかっても良いです。式を見ながらスラスラ読めるようにならないと、暗記は無理です。ですので、親も一緒に読んであげることが大切です。最近では動画サイトで九九の歌もアップされていて、子供が楽しく覚えられるような工夫をしてある動画もあります。そのような動画を活用するのも良いですが、その際も一緒に見て一緒に勉強して楽しくやりましょう。
③怒らない
先取り教育は、子供にとって難しいことやらされます。なので親が思っている以上になかなかできるようになりません。何度も同じような間違いもするし、返事をしていても、頭の中では他事を考えていて、聞いていないこともたくさんあります。そのような場面ではどうしても感情的になりやすく、つい怒ってしまうこともあると思います。
子供は怒られると、嫌なことと認識して勉強嫌いになってしまいやすいです。やるなら楽しくやりましょう。できないところを責めるのでなく、できたところを褒めていきましょう。褒められて喜んでいる子供はとてもかわいらしく、頑張りがいがあります。
まとめ
先取り教育には賛否両論あると思いますが、私はやってみることはデメリットにはならないと思っています。良くないなと思ったらやめたらよいのですから。
しかし、メリットは確実にあると思います。上記したメリットのうち、
①子供との時間が必ず作れることで
⑤教育課程以外の勉強を早くから始めることができる
この二つが最大のメリットだと私は思います。
大切な子供が、いろいろな選択肢から自分の考えで将来を生きていける。そのためのツールとして先取り教育は良いと思います。
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